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記事詳細 178号 2011年12月20日 12面「特集:PICK UP! 」

音声SNSで世界進出を目指す!

旧知の友人が運営する政治家養成スクール「日本政策学校」の講演会で、新事業を説明する板倉氏『社長失格』の板倉雄一郎・元ハイパーネット社長が新事業

の板倉雄一郎氏がネットビジネスの最前線に戻ってきた。インターネットベンチャーの草分け「ハイパーネット」を創業。一世を風靡した後の1997年の衝撃的な倒産から14年。いよいよ新事業に挑戦する。音声を軸にしたSNSベータ版を、スタートした。

新サービスは「VoiceLink(ボイスリンク)」。「ルーム」と呼ばれるネット上の場所で、ほかのユーザに向けて講演するような使い方が想定される。映像やテキストを原則、排して声を主体とすることで、キーボードを使った複雑な操作がいらない。そのため、ネットに不慣れな中高年へも浸透するとみている。 ボイスリンクには、さらに、Facebookの「いいね!」に類似する機能「ICHIMOKU」を実装した。リアルタイムに、特定の発言に「賛意」を示すことができる。横軸に経過時間、縦軸に賛意の数を表示するグラフを表示することで、「いつ」「どの」発言が支持されたかが分かる仕組みだ。

声のSNS と銘打った新サービス「VoiceLink」の画面。中ほどの写真は、話している板倉氏新事業を開始するにあたり、講演活動のマネジメントなどを担ってきた板倉雄一郎事務所を衣替えしたシナジードライブを運営会社とした。板倉氏はかつてハイパーネットというベンチャー企業の経営をしていたことで知られている。インターネット接続が従量制で高額だった1990年代後半、広告を見ることで、無料でインターネット接続できるサービス「HotCafe」を運営。世界的にも斬新なアイデアであり、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏が買収を持ちかけてきたとされる。

ただ、当時の日本では、スタートしたばかりのベンチャーに投資するベンチャーキャピタルは少なく、銀行からの借り入れが活動資金の中心。そのため、成長の可能性はありつつも、経営のつたなさと資金繰りの悪化で倒産に追い込まれた経緯がある。その後に出版された『社長失格』はベストセラーとなった。

ハイパーネットはネット業界に人材を輩出している。副社長は夏野剛氏。その後、NTTドコモでiモードを生み育てた。住友銀行の取締役日本橋支店長としてハイパーネットに貸し込んだ國重惇史氏は現在、楽天副社長として金融事業を率いている。それだけに、板倉氏の新事業が注目を集めているのだ。

(鈴江貴)

 


 

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11年12月20日[ 178 号]

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